asumos1009’s blog

都内在住。夫と息子の3人暮らし。ワーママの日々の記録です。

入院〜分娩室まで

病院到着時点で、もう呑気にしゃべることができないくらい痛かったものの、助産師さんは

 

子宮口5cmなんで、入院でいいと思います。

あ、いいおしるし出てますねー

 

とか話していた。

 

ベッドに横たわりながらも、自分の状況がいまいち分からない。とか思っていると陣痛の波がやってくる。もうどうでもいいけど、この痛みを何とかしてって感じ。

 

痛みが強くなり、痛い痛いとわめく。

 

助産師さんから、鼻で吸って口で吐くと教えてもらう。

ネットで得た情報によると、子宮口が全開になるまでの時間は いきみ逃し という我慢の時間らしく、それがまたきついとのことだった。

 

呼吸法はこれであっているのか、よく分からなくて不安だったけど、とにかく言われた通りに呼吸をすることを心がけた。

 

その日出産したのはわたしだけだったので、周囲は静まり返っていて、無機質なベッドに横たわり襲ってくる痛みに耐えるのがすごく果てしないように感じられた。

 

子宮口5cmって、一体いつになったら全開になるの?この痛みっていつまで続くの?てか、これより強くなるの?

 

そんな不安が頭の中を巡る。

助産師に確認したかったけど、事実を知るのが怖くてひたすら黙っていた。というか、痛くて喋るのがほんとうに億劫だった。

 

旦那は飲み物を買いに行ったり、入院手続きをしたりで病室を抜けると、ほかに人もいないので、この時間がほんとうに耐え難い孤独と恐怖だった。

 

担当の助産師さんが良い人で、旦那がいないときに陣痛がきたときはすかさず腰をさすってくれたのがどれだけありがたかったか。涙が出るくらい心強く、嬉しかった。

 

もろもろの手続きを済ませた旦那がそばに来る頃には、いよいよ痛みが強くなっていた。

 

四つん這いになったり座ったり、色々な方法があるけど、わたしは動くのも話すのも億劫だったのでひたすら横を向いて寝たまま静かに耐えるタイプだった。

 

波が来たら、旦那の手を握り、旦那の顔を見てひたすら呼吸だけに意識を向ける。

これがなかなかしんどい。冷静さを欠くと途端に痛みで発狂しそうになり、呼吸が乱れる。

ヨガで呼吸だけに意識を向けるという行為に役立ったのではないかと今思う。ヨガの先生の声で吸ってー吐いてーの声が何回も頭の中を巡った。ありがたかった。

 

とは言え、どんどん痛みが強くなる。

 

巨大な便が、ものすごい力で内側から外に出てきているような、ものすごい痛みが肛門付近を襲う。これはかつてない痛み。もうこれが悶絶。髪を掻き毟り、旦那に爪を立て、全身をどのようにしても痛い!!!!というか、便が漏れそうな感じ。もうどうしようもなく痛い!!!!助けて!!!!!!!

鼻からスイカってこれかー!!!!

もうこの辺りから死にそう。呼吸するのもしんどい、気をぬくと泣き喚いて叫びまくりそうになる。いままで頑張って無言で呼吸してきたけど、さすがにいきまないと無理っ!!!って時が出てきた。というかほんと漏れる(汚くてすみません)

陣痛間隔はどんどん短くなるし、痛みが強すぎて陣痛が来ると思うと怖くて怖くて泣きそうになった。

 

爪を立てられて 痛い!と叫びたかっただろうに、わたしを気遣い、叫ぶのを堪えて黙って手を握り続けてくれた旦那の顔が印象に残っている。思い出すとちょっと笑ってしまう。

 

わたしはとにかく呼吸に集中することが一番良かったようで、終盤は腰をさすってもらうことよりも、旦那が一緒に呼吸をしてくれたことで呼吸に意識が向いてよかった。

 

痛みは下腹部⇨肛門付近へ移行。

テキストに書いてあったテニスボールで肛門付近を圧迫はたしかに有効だなあと思う。ただ、陣痛間隔が短くなって、旦那にどこをどうやって抑えて欲しいか伝えることすらできなかった。

 

そうこうしていたら助産師が確認にきて、ついに子宮口9cm!!

 

いきみたい感覚はないですか?

と聞かれ、う●こが漏れそうです、、と回答。

それはう●こじゃなくて、赤ちゃんだからそうなったらいきんでいいですよ!と言われる。

 

ああ、なんだもういきんでいいのか。

頑張っていきみ逃ししてたのにはやく言ってーと思いつつ、

遂に分娩室へ移動することになった

 

歩いて移動のうえ、分娩室へ行く前にトイレとか言われて正直まじかよと思ったけど、話すのも辛かったからヨロヨロしながら決死の思いでトイレを済ませ、分娩室へ

 

痛みは本当に辛かったけど、この時 午前2時くらい

 

2時間ほどで子宮口がほぼ全開になったので、呼吸に集中した甲斐があったのか?辛いけど、ここまでかなり順調にきている

 

ああ、あと少しで生まれるのかな

 

絶望の中にすこし希望を見出しつつ、分娩台へ