分娩台〜誕生!
子宮口9cmで遂に分娩台へ!!
助産師さんの赤ちゃん降りてきますよ(^^)
の言葉に希望を見出しつつ、台へ
とはいいつつ子宮口全開まであと1cmあるので、台の上でまたいきみ逃しタイムが続く
もう我慢できなくていきんじゃう!!ってなったらいきんでいいですよ。と言われ、またあの悶絶タイムを我慢する。
あまり記憶がないけど、地味にこの時間も辛かったような。
だんだん、痛みも少し波があることが分かった。特大の便が押し出してくる感じの痛みから、まだいきみ逃しできるレベルの痛み。前者の痛みがないと全開まで開かないと分かっているけど、いきみ逃しできるレベルの痛みだとほっとしてしまう自分もいた。次はどっちの痛みなんだろうって痛みが来るたびにドキドキ。
そして遂に全開になり、分娩態勢!
陣痛の波に合わせていきむ!!
最初、めっちゃ息吐きながら声出しながらいきんでましたが、息止めていきむらしい。笑
恥ずかしい。笑笑
するとまたう●こが漏れそうな感覚が。
ああ、出産レポに半端ない便秘が解消する感覚と書いてあったのがわかる気がする。
感覚としては本当に便を出す感じ。
壮絶な便秘体験をした人は陣痛がそこまでだった語っていたのがなんとなくわかる気がする。
巨大な塊が痛みと共に下降してくるのを感じつつ、必死にいきむ。
いきみは陣痛が来ている間、息の続く限りと言われているけどこれもきつーい。
かなり体力使う。途中で息継ぎしてもう一回とか言われるけど普通に無理。笑
基礎体力の無さを実感。
ほんと出産て体力勝負なんだあと朦朧としながら思う。
なんかもうここら辺から記憶曖昧だけど、遂に赤ちゃんの頭が出てきていると言われる。
正確に言うと、まだ破水してなかったので卵膜に包まれていた頭らしい。
髪の毛はフサフサそうですよ(^^)と助産師さん
わあ、髪の毛はフサフサかあ。
あと少しかな、頑張ろう
とここで、助産師さんの手によって破水。
なんだか私の卵膜は丈夫だったらしく、少し時間がかかっていた。けど、無事破水。
すごい生温かいお湯がドバーッと流れ出るのを感じた。なるほど、これが破水ね。思ったより量が多かったのと、温かかった。
そして更にいきむ
いきみ始めてから、痛みもそうだけも、疲労感も大きくなってきた
頭が見えてきたはずなのにまだかなまだかな。
もう疲れちゃったなあ
あーまた波が来る。もういきみたくない。
いつ終わるのこれ
でもこれ終わらないと我が子に会えない
頭の中は天使と悪魔が常に葛藤。
コツも少し掴めてきて、頑張って上手くいきめると、自分でも肛門からスイカがぐいーんと降りて来るのを感じた。でも、やっぱり疲れる。
とここで助産師さんから恐怖のお告げが。
今のままだと裂けちゃうので、会陰切開をしますがいいですか?
義理姉から、切開の傷が本当に辛かったと聞き、バースプランにも出来れば切開をしたくないと書いていたけど、やはり避けられなかったか。
ぶっちゃけ、もうこの時は陣痛といきみで切開とかもどうでもよくなっていた。とにかく早くこの痛みから解放されたい。解放されるなら切開でもなんでもやっちゃってください。そんな気持ち。
実際、切開の前の麻酔は本当にプチっと程度の痛みで、切開するときも陣痛の波に合わせてくれるので痛みはほぼ皆無だった。
しかし、問題はここから。
赤ちゃんの頭が出口にハマった!!!!!!!!
痛いいいいいいいいいいいいい!!!!!!
これが悶絶 part2 笑
想像してください、スイカが詰まってハマるのを。しかも普段は1cmだって開いてない穴に。
この痛みは本当に辛かった。
いままでサイレントモードを貫いてきた私も、この辺りから遂に我慢できなくて叫ぶ。
痛くて死にそうなのに、更にいきまないといけないなんて私は前世でどんな罪を犯したんですか!?!!?もう陣痛きても来なくても激痛。
更に追い討ちをかけるように助産師さんが
あれー頭が大きいなあ笑
野獣のように唸りながら何回もいきんでいるのに、どうしても頭が出てこない。どうやら頭が大きくて、予想よりすっぽりハマっている模様。終盤だったせいか、この時の絶望感は鮮明に覚えている。
そして、更に骨盤を開きやすくするために、自分の内腿を抱える態勢に変更になった。
体力は、ラスボス戦を迎えて何回か急所やられてあと1回でも致命傷きたら死ぬってレベルの疲労感なんだけど、ここから態勢変えるってもうほんと絶望しかない。
相変わらずスイカがハマって死ぬほど痛いのに、この内腿を抱える姿勢がこれまたキツイ。気付けば助産師さん3人がかりで支えられて内腿を抱える。忘れてた私身体硬いのになんやこの姿勢。もう無理死ぬ。
更に肛門付近が激痛。
もう腰とか砕けてるんじゃないだろうか、そして何回も便が漏れてしまった感じがした。
多分実際に漏らしていたと思う。
でももうどうでもいい。
内腿を抱える姿勢が本当に辛く、足はガクガクしてるし、いきむのも本当に必死。ここが踏ん張りどころですよー!!はいもう一回いきんでー!!!とか言われるけど、まじ無理無理!!!もう何もかも嫌だ!!!!!
もういいです、殺してください!!!!!!!
頭の中はそんな雄叫びでいっぱい。
もう完全に野獣化!!笑笑
もう内腿なんて抱える体力ないんだよ!!!って足を伸ばして台に置いたと思ったら、立ち会っている産科医の肩だった笑
産科医は無表情にさりげなく肩をずらそうとしているのが目に入ったが、ちょうどその時陣痛波が来たため、止む無くそのまま肩を蹴った。ごめんね先生。笑
もう無我夢中で訳わからなくなってたとき、
赤ちゃん頭出ました!!!
はい、もういきまないで
ヒッヒッヒッヒッーって呼吸して
と助産師さんの声が聞こえる
もう訳わからないけど、ヒッヒッヒッヒッーって真似してみる。
そして遂に!
産声と共に息子誕生!!!!!!
胸元に持ってこられた息子は生温かい。
血がたくさんついていて、生臭かった。
私は、なんかもう色々と訳わからなくなっていて、息子を見てまたオイオイ泣いた気がする。やっと会えたね(^^、) とか可愛い展開は無く、うおーーーーー産まれたーーーーうわーーーーーと泣き叫びたい気持ちだった。
産まれた瞬間、便秘が解消されるような快感を味わうと書いている人もいるけど、私は最後は半狂乱で正直何が何だかという感じだった。
産まれた直後も、その延長で言葉にならない言葉を叫んでたような感じがする。
とにかく産まれた。
産まれたんだ。さっきまでお腹にいたのに。
息子も私も生きてるんだ。
言葉にならない思いだった。
とにかく壮絶だった。