術後処置
午前4時10分
無事に息子誕生
地獄のようなお産を乗り越えた
母子ともに無事だった
喜びも束の間
この後が地味に辛かった、、、泣
まず胎盤を出す作業があり、子宮内と肛門に胎盤の残りや出血がないか等の確認、わたしの場合はその後に会陰切開の縫合もあった
これが痛いのなんのって。
出産が終われば痛みから解放されると思っていたゆとりの私は、この痛みの不意打ちにまた痛い痛いと喚く。
ラスボスを倒してハッピーエンディングかと思った矢先のラスボスの復活感。再び絶望あんど悶絶。
痛みレベルは陣痛に劣るものの、この不意打ち感という精神的ダメージかつラスボス終了後というタイミングが致命的な恐怖をもたらしてくれる。
胎盤は残ると良くないのでお腹をぐりぐりして出すわけですが、これが痛いのよーーー
なんか、医師と助産師の話がちらりと聞こえた限りでは私は胎盤が前面?にあったからお腹のグリグリとかも痛かったのでは?と。うろ覚えだからよく分からないけど。
こうして痛みに堪えて出された胎盤は
わあ、片方に乗り切らない立派な胎盤ですよ(^^)と助産師さんがニッコリ。
そして胎盤の残りがないかとか、産科医による内診?での確認。痛いーーーーー!!!!
出産の終盤に台と間違えて肩に足を乗せ、蹴り飛ばした小柄でメガネな産科医が無表情でカチャカチャ作業をし始めた。こいつ、さっきの恨みでわざと痛くやってんのか!?!?
もう最後に一度野獣化したので、声を張りあげることに抵抗がなくなり、痛い痛い痛いんですよーーーーーー!!!と叫ぶ私。笑
なんか、痛いんですよーーーとか言葉遣いおかしくなってた笑笑
旦那はここら辺が地味に見るに耐えなかったらしい。
うん、だって本当に痛いんだもん。
陣痛以外に痛みあるなんて聞いてないよ。もう
産科医はこんな野獣達に慣れているのか、無表情で作業を進める。隣で旦那と助産師が優しく声をかけてくれる。
お産を通して思ったけど、助産師さん達はみんな人情味溢れてニコニコしているのに対し、産科医は機械的で冷たいというか。助産師みたいに赤ちゃんや私に対して必要以上のコメントはしないし、とにかく事務的。
ドラマでみたような妊娠おめでとうございます(^^)エコーの赤ちゃん可愛いですね(^^)とか、そんな声かけは一度もなく。助産師さんはいつも言ってくれたのにぃ。
産科医はムチで、助産師がアメ。
うまく2つの役割が機能しているのかなーと思った。そういう病院の方針なのかしら?
そして縫合。
これも痛いーーーーーーーー
途中で麻酔足してくれたけど、痛くてずっと喚いてた。泣
そしてそして、ようやく処置終了。
産科医はやっぱり表情を変えずに、おめでとうございます。と一言呟いて去っていった。
掴めないやつだ。ふと、なぜ彼が産科医になったのか興味がわいた。
旦那が来て、よく頑張ったね、すごいよほんと。と頭を撫でてくれた。
ようやくすこし実感が湧いてきた。
わたしが術後の処置に苦しんでいる間、息子は身体を綺麗にしてもらい、もろもろ検査等をして準備をしていた。
処置が終わると、私は急に身体がブルブル寒くなってきた。
歯がカチカチとなり、ちょっとぼーっとしている。 後で振り返ると、お産が早かった反面、出血量も多く(輸血はしなかった) 身体は思ったよりボロボロだったみたい。
助産師さんが足湯を持ってきてくれて浸かりながら、息子が私の胸の上にやってきた。母親の常在菌とやらを息子につける?らしい。
生まれた直後から綺麗になって、少しだけ浮腫みもとれて、またすこし顔が変わったように見える息子。
泣き喚くかなと思ったら、胸の上で大人しくしていた。温かい。ついさっきまでお腹の中にいたのに不思議だ。小さな指にはしっかり爪があって、髪の毛も生えている。小さいけど、これがお腹の中にいたと思うと大きく感じた。
無性にまた少しうるっときた。
会いたかったよ。
ようやく会えたね。
言葉にすると泣いてしまいそうだったので、心の中で呟いた。
助産師さん曰く、生まれた直後は産声を上げるけど、そのあとは周囲の声をよく聞いていてお母さんや養育者の声を見極めている。だから、一時的に泣き止むんだと。
ああ、お母さんの方を見ましたね。
やっぱりお母さんが分かるんだねー(^^)
助産師さんの声かけはいつでも温かい。涙
外をみると明るくなっていた。
処置やらなんやらの間にもうすっかり朝になっていた。
この日の出産は私が第1号。
今日は他にいるかなー?(^^)と助産師さん
結局、この日は私だけだったみたい。
すっかり朝方になり、私は車椅子に乗り、部屋に移動することになった。
私の病院は生後5時間から母子同室となるため、しばし息子とはお別れ。
なんだかまだ夢うつつな感じ。
疲れているけど、眠たくもない。
そんなぼやーっとした感じ。
とにかく出産が無事に終わったんだとぼやーっと思った。